呉市にユーシンが工場

マツダの協力メーカーで自動車電装部品製造のユーシン（東京）は、呉市天応大浜の天応第２期埋め立て地に新工場を建設し、2012年12月に稼働させる計画を明らかにしました。

主力の海田工場（広島県海田町）と浜松工場（浜松市）は順次閉鎖し、分散していた国内の生産・研究開発拠点を集約する。

２０１１年２月に市と一括分譲の契約を交わし、６月に着工する。取得金額は非公表。敷地面積約８・７ヘクタールにキーセットなどの製造ラインを設ける。設備投資額は約１００億円。従業員は約千人で、60人程度を新規採用する予定。

呉の工場では効率的な生産体制を築き、次世代部品の開発を加速させる。東京本社と海田、浜松に分散する設計部は呉に集約する。騒音規制などの問題で組立工場の新設を断念した八本松工場（東広島市）は売却する。

同社は国内再編と併せ、アジアで事業を拡大する。新工場への拠点集約に伴い、国内で約２千人いる従業員を３年以内に半減させ、削減方法は今後検討する。

一方、海外は約１９００人から増員させる。ことし中に工場増設で生産能力を倍増させる予定の中国、タイへ重点的に振り向けるとみられる。