テニス界No.1に秘密兵器

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2011年8月29日 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版


 男子テニスの最新世界ランキングで1位になったセルビアのノバク・ジョコビッチ選手は、一般的なやり方で世界1になったわけではない。サーブの前にボールを過度にバウンスさせて相手の選手の集中力をそぐことがあるし、グルテン無しの食事のおかげで、コートで強くなれたと言う。

 しかし本当に不思議なものも使っている。「CVACポッド」という機械だ。 
 
 昨年の全米オープン以来、ジョコビッチは7万5000ドル(約575万円)もするこのボブスレーのような形をした卵型の圧力容器に入って、体力を向上しようと努力している。
 
 このポッドはCVACシステムズというカリフォルニア州に本拠を置く企業が製造したもので、スポーツ団体でこれを禁止した団体はなく、世界でわずか20台しかない。多くのアスリートたちは、血液に酸素を満たし、回復力を高めるため5000ドルの高圧酸素カプセルを利用するようになっているが、CVACポッドはこれとは違ってもっと野心的な装置だ。コンピューター制御のバルブと真空ポンプを使って、高地トレーニングのような状況をつくり、リズミカルな間隔で筋肉を圧縮する。 
 
 CVACシステムズは、このポッドの中で1週間に3回、最高20分間過ごせば、血液の循環を良くし、酸素の豊富な赤血球を増やし、乳酸を除去して、運動能力を向上させる効果があると主張している。ミトコンドリア生合成や幹細胞生産を刺激する可能性すらあるという。
 
 ジョコビッチはこのポッドは試合でも役立つと確信している。このため、29日に開幕する全米オープンの期間中、ニュージャージー州アルパインにあるテニストレーナーの友人宅に滞在するという。友人宅にはこのポッドが置いてあるからだ。 
 
 ジョコビッチはこれまでこのポッドについて公に話したことはなかった。彼がこれを使っていると初めて話したのは先週ニューヨークで行われたスポンサーイベントの場で、本紙がポッドに関して質問したときのことだった。彼は「このポッドは本当に役に立つと思う。筋肉に対して効果を発揮するというよりも、試合後の疲労回復に役に立つ」と述べ、「宇宙船のようで、非常に面白い技術だ」と語った。 
 
 このCVACポッドは長さ210センチ、幅90センチ、高さ210センチで、ふたが開いて出入りする。CVAC社は、これは市場で出回っている他の高圧酸素カプセルとは異なっていると強調している。圧力や温度、そして空気の密度を調整でき、アスリートがさまざまな条件に適応するための能力を高められるという。
 
 ポッドのユーザーは座っている以外にすることはあまりない(携帯電話の使用は許可されている)が、CVACシステムズのアレン・ラズコフスキ最高経営責任者(CEO)は、このポッドは集中的な運動と同程度のさまざまな効果があるとしている。酸素の体内吸収に効果的で、運動選手に禁止されている血液ドーピングの2倍程度の効果があるという。 
 
 元米五輪レスリングコーチのボブ・アンダーソン氏やモトクロス・レーサーのイバン・テデスコ氏などはこのポッドを使ったことがあり、効果があると述べている。ラズコフスキCEOは、他の高名なアスリートたちもこのポッドを使っているが、だれにも教えていないと指摘。「それが使っているアスリートにとって競争上長所になると考えるからだ」と語った。
 
 世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は2006年、運動能力を高めるこの種の酸素テントが「スポーツ精神に反する」と述べたが、「一層の研究結果を待ちたい」として、禁止対象薬物や禁止方法のリストには含めなかった。
 
記者: Hannah Karp


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