UFC144観戦記 in 埼玉

公開日：2012年03月06日
院長の趣味【格闘技探検隊】 0 コメント

2012年2月26日、UFC 144がさいたまスーパーアリーナで開催されました。

ＵＦＣとしては創成期は別にして、ダナ・ホワイト率いるＵＦＣは事実上日本初上陸。

行かないわけにはいかないでしょう。　
　

　
　
UFC144のメインイベントはUFCライト級チャンピオンシップで王者フランキーエドガーＶＳ挑戦者
ベン・ヘンダーソンの一戦。

　
　
セミファイナルではランベイジ・ジャクソンがライアン・ベイダーと。

　
　
さらにマーク・ハント他、多数の日本人が出場しました。

　
「イッツ　ターイーム！！」のブルース・バッファーも、もちろん登場。　

　
　
　

写真とともにこの歴史的な1日を紹介します。

こちらはZuffaのChairman & CEOのロレンゾ・フェティータ氏

　
　
今回のＵＦＣジャパンは、アメリカのペーパービューに合わせての開催でしたので時差を考慮して
なんと格闘技の興行としては異例の10時試合開始。

果たして人は来るのかという懸念もありましたが、行ってみれば、なんとなんときっちり格闘技好き
野郎どもが9時過ぎには続々とさいたまスーパーアリーナへ。

やっぱりと言うべきか、外人が多かったですねえ。
　　

　
　
みんな早すぎない？と感じるくらいに出足好調で、私も会場入り口前でパチリ。

　
　
入り口付近に設置してあったグッズ売り場は人、人、人・・・・・で並ぶこと1時間。そして、ようやく
グッズ売り場に到着してみたら、サイズ切れのオンパレード・・・・

どうも格闘技野郎どもはでかいサイズから頼むようで、ＸＬやＬはほとんど売り切れ。あるのは
Ｍサイズ！！　しかし、そこはＵＦＣ。アメリカンサイズとのことでＭサイズが日本のＬサイズに
該当するとのことで、Ｔシャツとパーカーをゲット。

パンフレットは4,000円だったのでスルーしました。

おっと１つ付け加えると、Ｔシャツとパーカーは買ったけど、なんと袋はもらえず、パンフレット
購入者のみＵＦＣの袋をもらえるとかで、かさばるＴシャツとパーカーを手に持って、いよいよ会場へ。

写真は会場内のグッズ売り場。ここでもほとんど大きいサイズは売り切れていました。
ランベイジが入場時に着ていた「しばくぞ！」Ｔシャツは売っていませんでした・・・残念。

　
　
会場に入れば、UFCオクタゴンが目の前に。キレイだなあ・・・・

　
　
で、試合開始の10時にはすでに右見ても、

　
　
左を見ても、人が結構入っている・・・日曜日の朝10時なのに・・・どんだけ好きなんだよ、みんな・・・

　
　
今回のさいたまスーパーアリーナの座席はやや上のほうを取りました。他の格闘技ではもうワン
ランク上の座席を取ってできるだけ前でみるようにしているのですが、今回のＵＦＣはオンタゴン
でもあるし、前過ぎてもみえにくいのではないかとの考えからです。
　
　
Ｓ席15列からオンタゴンの風景はこんな感じです。

　
　
やっぱり小さいなあ・・・

　
　
会場のモニターも座席から向こう上面の２つでかいのがありますが、それも見えにくい。

この写真のモニターは反対方向からのお客さん用のモニターでボクからは画面が反対なのです・・・

　
しかし、初めてこの目で見るオンタゴン、すばらしい。　

見よ、七色のオンタゴン

　
　
メインイベント　ライト級タイトルマッチ
[王者]フランク・エドガー　ＶＳ　[挑戦者]ベンソン・ヘンダーソン

UFCライト級王者フランク・エドガーの防衛戦。エドガーはPRIDEで活躍したヘンゾ・グレイシー、
元パンクラス・ミドル級王者ヒカルド・アルメイダの弟子で、柔術茶帯。なによりエドガーは早い。
動きがとにかく早いのである。
　
　

ダナ・ホワイトは1つ階級を下げるようにエドガーに言っているそうですが、ベンヘンと比べても体は
一回り小さく、それが影響するかどうか。いや、すばやい動きでベンヘンを封じてしまうか。

無事防衛なるのか？

５Ｒずっと動き続けた2選手。一度たりとも止まることはなかった。こうしてみると、ここまでに出てきた
日本人選手がＵＦＣ最高峰に登りつめるのは果てしなく遠い道のりに思えました。

負けはしたもののフランキーの戦いもすばらしかった。ビバ、ＵＦＣ！！

　
　
[王者]フランク・エドガー● 判定０ー３（46-49、46-49、47-48）　○[挑戦者]ベンソン・ヘンダーソン
この勝利でヘンダーソンの戦績は16勝2敗、エドガーは14勝2敗1分け
　　
　

　
　

第11試合　ライトヘビー級
ランペイジ・ジャクソン●　判定０ー３　○ライアン・ベイダー　

ＰＲＩＤＥを経て、ついには映画「特攻野郎Ａチーム」にまで出演してしまった出世男ランベイジが
ＰＲＩＤＥのテーマ曲に乗って登場。場内は大歓声。

しかし、元kamipro編集長のジャン斉藤氏によれば、ランベイジはＰＲＩＤＥ参戦時、ヴァンダレイ
・シウバの当て馬的な扱いやギャラにも文句タラタラで、「ＰＲＩＤＥ愛」はなかった男と断言、
ゆえにあのＰＲＩＤＥのテーマ曲での入場には特に感慨はなかったと大会後のツイキャスで発言
したのを聞いてガッカリ。

なお、場内にはランベイジのファンか？　ごっついチェーン鎖を胸から吊り下げた外人が多数見られた。

　　
ランベイジの動きはＵＦＣ参戦時に比べて悪いような気もしたが、試合後、ひざを痛めてランニングも
できていなかったことを告白。

やはり・・・　しかし、随所にランベイジらしい動きは見られた。ランペイジ・ジャクソン、判定負け。

　
　
　
第10試合　ヘビー級
マーク・ハント○　１Ｒ２分１１秒ＴＫＯ　 ●シーク・コンゴ

Ｋ１参戦時、「お前、練習してないだろ！？」とよく突っ込みを入れていたサモア系のハント。

　
　
2010年9月のUFC初参戦となったUFC 119で一本負けを喫し、そろそろ引退だろうと思っていたが、
その後、UFC 127でクリス・トゥクシャラーに右アッパーでKO勝ちでUFC初勝利を挙げると、UFC135
でも連勝し、この日も「かませ犬」的な相手ではあったが見事ＴＫＯ勝ちをして見せ、場内のファンを
大いに喜ばせました。

総合格闘技にも対応をしつつあるハント。強い相手と戦うところを見てみたい。
　
　
　
第8試合　ミドル級
岡見　勇信●　３Ｒ０分５４秒ＴＫＯ　 ○ティム・ボーシュ
2011年8月のブラジル・リオデジャネイロで行われたUFC 134で絶対王者アンデウソン・シウバの
持つUFC世界ミドル級王座に挑戦するもののTKO負けで敗れた岡見勇信ですが、ＵＦＣで最も成
功した日本人の称号は動かないはず。

　
　
そう信じて見守る観衆。その実力も認められ、日本人の登場でトリを務めた岡見勇信。

しかし、現実は残酷・・・見事なティム・ボーシュのＫＯ劇に場内は静まり返った・・・・

第9試合　ウェルター級
ジェイク・シールズ○　判定３ー０（30-27、30-27、30-27）　●秋山　成勲

今回のＵＦＣでなにを見たかったって、秋山が無残にＫＯされるところを見たかった。

　
　
桜庭とのヌルヌル事件後、ＵＦＣに参戦、2009年7月にUFC100のデビュー戦は秋山らしい「疑惑の
判定勝利」を勝ち取るものの、その後はビクトー・ベウフォート、マイケル・ビスピン、クリス・リーベン
に3連敗して、階級をウェルターに落として臨む今回の相手はダン・ヘンダーソンを破ったジェイク・
シールズ。

　
　
決め手にかけるジェイク・シールズだが、なんとか秋山を絞め殺して・・・失礼、締め落としてほしいと
切に願ったこの一戦。

　
両者決め手に欠け、判定決着。秋山は２Ｒ以降は柔道の投げ技だけが冴えているだけでガス欠
っぽい感じでした。私が座った席の向こう上面のアリーナ席からは盛んに「秋山コール」が起こって
いましたが、場内の空気はブーイングのほうが多かったことが私には救い。　
　
　

第7試合　フェザー級
日沖　発○判定３ー０（30-27、29-28、29-28） ●バート・パラゼウスキー

日沖発選手　試合後コメント
「試合に勝てて、とても嬉しいです。他の選手とは違う、自分らしい動きが完璧ではないにしても、
見せることができました。バートは立ち技でくると思っていたので、びっくりするような展開はなか
ったです。体の様子を見て、少しでも早く試合がしたいです」
　
　
第6試合　ライト級
アンソニー・ペティス○１Ｒ１分２１秒ＫＯ ●ジョー・ローゾン

興行的には少し間延びした感じがしてきたちょうどそのとき見事なＫＯ勝利で眠気も覚めた！

第5試合　ライト級
五味　隆典○　２Ｒ２分２１秒ＴＫＯ ●　光岡　映二

対戦相手が負傷して急遽参戦の光岡。１Ｒは光岡の大攻勢。五味、やっぱりもうだめなのか・・・

　
　
そんな思いで１Ｒを見守りましたが、２Ｒ、火の玉ファイター五味にスイッチが入った大攻勢。
膝がうまく入ったようにも見えましたが、とにかく一点攻めに入って一気にＴＫＯへ。

しかし、私には五味が復活したようには思えませんでした。

特にメインで見たフランキーＶＳベンヘン
戦を見たあとでは五味がＵＦＣのチャンピョンシップにまで登りつめるのはなかなか難しいのでは
ないかと悲観的にならざるを得ません。

復活はしてほしいのですが・・・・五味には今後もＵＦＣでは厳しい戦いが強いられそうです。
　

　
　
第4試合　バンタム級
山本“ＫＩＤ”徳郁●　１Ｒ４分２９秒腕十字　 ○ヴァウアン・リー

場内の声援はキッド一色。キッドの復活へのあと押しになるかに思えましたが・・・

　
　
キッドも前に出て積極的に攻撃するんですが、リーのパンチも結構キッドに当たる当たる。
キッドも当てられたらそのまま後ろに下がるので再び当てられて・・・

キッドってもっと反応がよかったように思いますが、年齢的なものなのか、ひざのじん帯損傷が
響いているのか？　キッドにとっては今後が厳しい戦いでした。

山本KID徳郁　試合後コメント
「グラウンド勝負を避けたかったんだけど、それが出来なかった。初歩的なミスです。
今後は次までにもっと練習して、全般的にスキルを高めたいです」
　
　
第3試合　ミドル級
福田　力○　判定３ー０（30-27、30-27、29-28）　●スティーブ・キャントウェル
長州力のパワーホールに乗って福田力が登場し、場内は大歓声。

やっぱり聞き慣れたテーマ曲は大事ですねえ。

　
　
福田への圧倒的な声援が印象的。パワーホールさまさまか！

　
福田力選手　試合後コメント
「スティーブがすごく強いというのは、試合前から分かっていました。とても緊張していたけれど
自分を信じていたので、勝てたことがとても嬉しいです。もう少しテイクダウンしたかったけれど、
彼はすごく足腰が強かった。