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※このコラム雑感は、当接骨鍼灸院の院長宮迫をより深く知っていただくためにこれまで出稿したものを紹介しています。

一週間前、「ちょっと温泉にいってくるけぇね。」といってニコニコ別府に湯治に行った患者Aは苦悶の表情をして「捻挫したんよ?!」と入ってきた。

この患者はギックリ腰をちょくちょく起こし治療継続をしていた常連患者で、話によると温泉にいって三日目に旅館の階段で転倒し右足首を捻ったということだった。湯治にいってケガとはなんとも情けない話だが、こういうケースはちょくちょくあります。

「捻挫をした。」さて困った。ここは別府、宮迫はいない。さてどうするか?

近くの病院に行くことも考えたそうだが、しかしここは「別府温泉」ましてや湯治に来ている身である。そういえばここの温泉の効能には腰痛、肩凝り、打ち身、挫き、痔疾等いろいろなことが書かれていたことを思い出した。

「そうだ湯(温泉)で治そう!」患者Aはそう考えた。

間違いの始まりである。

確かに効能には腰痛、肩凝り 挫き等が書いてあったと思うが、温泉には禁忌という言葉が必ず書いてある。温泉に行く人は効能は読むが、禁忌は読まない人が多い。

禁忌とは、もちろん温泉には入ってはいけない人の事である。

妊婦、高血圧、心臓病等を持つ人はもちろんのことであるが“急性疾患”とも必ず書いているはずである。

“急性疾患”の定義は文献によりいろんな解釈がありますが、簡単に言えばとりあえず一両日中にケガをしたものと思っていいでしょう。

となると、この患者Aの場合は絶対に温泉には入ってはいけなかったのです。

急性疾患の場合、温泉に入ることによって腫脹が増幅し、内出血は広範囲に広がります。そうなると痛みはますます増大し、治癒期間も通常よりかなり遅くなってしまいます。急性疾患はとりあえず、“ガンガン冷やせ!”が原則です。

温泉に行ってなんらかのアクシデントでケガをした場合は「せっかく温泉に来たのに温泉に入らないともったいない。」とか「温泉に入れば治るわ。」という考えは絶対にダメです。そんなときは安静、冷却を心掛けましょう。その心掛けがケガの治癒期間を短縮します。
 
では効能に書いてある腰痛、肩凝り、打ち身、挫き等はウソなのか?

決してそうではありません。腰痛、肩凝り、打ち身、挫きでも慢性的なものであれば効果はあります。温泉に入る時期が問題なのです。

はたしてこの患者Aの足は通常の捻挫のおよそ二倍の治癒期間を要し、泣くに泣けない湯治旅行となりました。

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