2012カープ交流戦 観戦記

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2012年度「日本生命セ・パ交流戦」が5月16日(水)から1ヵ月後の 6月17日(日)まで始まりました。
 
 
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交流戦の開幕楽天に対して1勝1敗で迎えたカープは、交流戦第3戦、パ・リーグ2位の北海道日本ハムと対戦。
 
 
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私、5月19日、交流戦の観戦に行って参りました!
 
 
土曜日のデーゲームで、予告先発がカープ野村祐輔、北海道日本ハム・斎藤佑樹ですから、お客さん
いっぱい来るだろうなあと予想していましたがめちゃくちゃ入ってました。
 
 
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観衆31,803人
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ご存知、交流戦初登板となる斎藤佑樹投手とカープの野村祐輔投手は、東京六大学リーグ時代の
ライバル。この2人、過去7人しかいない「30勝・300奪三振」を達成しています。六大学史上6人目
の達成者が斎藤、7人目の達成者が野村という真の意味のライバル。東京六大学リーグ時代、4度
投げ合い、斎藤の3勝1敗。

しかし、ここまでカープ野村は新人ながら防御率1.31でリーグトップ。すでに投手だけでも見所満載
でした。

また、北海道日本ハムの4番を打つ中田選手は、広島が故郷。

昨年の交流戦5月18日の広島戦では2発を含む4安打5打点の大活躍、
「小さいころからお世話になっている人たちが見に来てくれる。
いちばんはホームランを打つことだけど、元気な姿を見せたい」とコメント。

北海道日本ハムは、稲葉篤紀、田中賢介、陽岱鋼が打率3割2分以上でパ・リーグ打撃ベスト5に
この3人が入る強力打線。

果たして野村投手は抑えられるのか?

我らが中東直己選手もベンチ入りしており、試合が始まる前からあれこれワクワクして観戦しました。

相変わらずマツダスタジアム、きれいでした!
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試合前の表彰
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1回表。
北海道日本ハムは、2死から高打率田中賢介にヒットを許すも、野村が4番中田を空振り三振に。
中田選手、打率1割7分台で苦しんでいるからか、少し迷いのあるようなスイングでした。 
 

野村VS中田 次打者は稲葉
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1回裏、カープは先頭打者の梵が斎藤からセンター前ヒット。俄然盛り上がるマツダスタジアム。

しかし、2番小窪がバントができず、結局ピッチャー併殺打に・・・
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打てない上にこの仕打ち。

初回からいきなり気持ちがヒートアップしてきちゃったなあ。やれよ、ちゃんとバント。2番だろ!!

この日までの6球団のチーム打率は、

ヤクルト .248
中 日  .248
巨 人  .243
阪 神  .222
DeNA  .211
広 島  .210

と、カープは最下位。あのDeNAよりも低いのであります。おまけにバントができなければ、どういう
結果になるかは一目瞭然・・・ですよね。

まあまあ、初回ですからと気持ちを抑える私。
 
 
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2回表。
この回の先頭打者稲葉が野村の初球を叩き、左中間寄りに2塁打。稲葉選手は今季、4月28日に
通算2000安打を達成、5月4日に通算250本塁打を達成していますが、この2塁打が史上11人目
となる通算400二塁打となりました。今年は記録づくめの稲葉選手。

スラッとした立ち姿で姿勢が良いなあというのがすごく印象的でした。

さて、稲葉に2塁打でいきなりピンチの野村。次打者の陽が送りバント。手堅いですねえ。やっぱり
これは統一球の影響でなかなか得点が入らないことが原因なんでしょうか。

ランナー3塁において、日本ハムはスクイズ敢行!手堅すぎる!

ピッチャー野村は3塁ランナー稲葉の動きを見て、わざとワンバウンド?を投げ、スクイズ失敗。球場
で見ている限り、どう考えてもわざとワンバウンドを投げたように見えたと話していたんですが、翌日
のスポーツ新聞にはやはりそうであったとコメントしていました。

「走者の動きが見えたので、握りはスライダーのままでホームベース手前にボールを叩きつけた。
昔からやっているので」。事もなげに振り返ったが、新人にできる芸当ではない。それも、捕手が
後逸しないように、手前でバウンドさせた。女房役の倉も「いろんなものが見えている。凄いですよ」
と舌を巻いた。

野村、すごいなあ。これでピンチをしのぎ無得点。

野村投手が140km前半の球速を記録する一方、日本ハム斎藤投手はストレートの球速130km
ちょっとで、なんか打てそうなんだけどなあという感じですが、緩急が巧みなのか? ボールが動い
ているからなのか? 打てそうで打てないカープ打線。イライラは募ります。

カープ、4回まで梵の初回のヒット1本、2四球も、点が入りそうな予感なし。
野村は4回まで強力日本ハム打線を3安打、2四球でまとめました。

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5回裏、カープの攻撃。
プリンス堂林がショートのグラブをかすめるレフト前ヒット。エラーじゃねーの?と思いつつも、「H」の
表示。まあ結果オーライ。7番松山登場も、ピッチャーゴロ併殺打。球場は最低潮の盛り下がりに・・・・
 
 
今日も点が入らないのか・・・ 
 
私もあまりにもあっさりの淡白攻撃に相当ヤジ飛ばしました!!
 
 
野村が孤軍奮闘し、打線はあっさり味の淡白攻撃。ニックが2打席連続で敬遠気味の四球となれば、
もはや得点が入る望みは遠く・・・
 
 
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6回表、日本ハムの攻撃。
5回裏のイヤな流れを危惧していましたが、いきなり田中賢介に2塁打。実に美しいヒットでした。
しかし、野村は4番中田をライトフライ。稲葉を1塁ゴロに。ニックの守備は見ていてもスリル満点で、
フィールディングの良い野村でなかったら間に合わなかったかも。陽は見事な投球で三振に斬って
みせ、イヤな流れを一人で断ち切りました。
 
 
 
 
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6回裏、カープの攻撃。
孤軍の野村を援護したいカープ。第一打席でセンター前ヒットを打った梵が、かるーく振ったら、レフト
スタンドヘきれいな弧を描いてホームラン。

おおおおーーーーーーー!!「そよぎー、えいしん」がこだまする!

興奮して写真を撮るどころではありませんでした。俄然盛り上がるマツダスタジアム。
 
 
続く小窪がセンター前ヒット。なんだか斎藤投手、この回の投球は球が高めに浮き気味でそろそろ
交代時期か?と思わせる投球でした。広瀬が送ってランナー2塁で4番ニック。が、敬遠気味の四球
でワンアウト1・2塁。バッターは5番・丸。

しかし、丸は打率2割ちょうどくらいからで調子が悪いのか、女の子の尻をなでるようなバッティング。
まったく思いっきりがなく、期待ゼロのセンターフライ。
 
 
打率1割台と元気のない丸選手
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続くプリンス堂林が四球で2死満塁。再び湧くマツダスタジアム。

私はここで当然「代打前田智徳」と思いました。

前2打席の松山のあっさり淡白打撃に期待できなかったからです。唯一最後とも思えるこの試合の
チャンス。代打の切り札を使うのを出し惜しみしていては、入る点もはいらないだろうと。

しかし、野村監督はまったく動かず、そのまま松山が打席へ。

その初球、どうでもいいような・・・セカンドゴロ!「ばっきゃやろー!!」

野村監督はこのあともっと前田智徳を使うにふさわしい場面が来ると思ったのであろうか?

キャッチフレーズ「破天荒」とは思えない消極策に見えました。

1点勝っているものの、なんだか逆転を許しそうな雰囲気を残したまま、7回表。
代打ホフパワーが眼の覚めるようなライト前ヒット。定石どおりきっちり送ってきましたが野村が投げた
2塁への送球がやや反れて野選に。ノーアウトランナー1・2塁、この試合の最大のピンチになりまし
たが、代打を三振に、1番の糸井を併殺打に討ち取り0点。野村、踏ん張る。

 
 
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ピンチをしのげばチャンス来る。7回裏。
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先発斎藤が降り、谷元に投手交代。先頭の倉が四球を選ぶと代打・東出。しかしバント失敗・・・オイ!
ツーストライクに追い込まれて再びバントもうまくいかず・・・
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しかし、スリーバント失敗と見えたのですが、ランナーが2塁へ進塁して、まだ東出が打席に。

??? なにがあったのか?

「主審、説明せいや!」とヤジが飛びますが説明はなく、「ボークだったんじゃないか?」とカープ有利
の状況に自分を納得させ、儲けもののランナー2塁でバント失敗しまくりの東出に痛いするも、セカンド
ライナーで2塁ランナーを進められず、草野球状態に。

東出ってこんな凡ミスを繰り返す選手だったの?と唖然となる中、梵のセカンドゴロで2塁ランナーは
3塁へ進塁。

「東出、お前が打っておかなれりゃ、ならんかった進塁打だろ!」とヤジ。本当にそうでした。

ここで本当は6回の攻撃で出てほしかった前田智徳登場。

プリンス堂林以上の大声援がマツダスタジアムを覆う。

「なんで6回の攻撃に出さんのんや?」とブツブツ言いながらも、期待を膨らませると私。

しかし、ここでピッチャー交代。左の乾投手を日本ハムは投入。

その前田の打席。1球目、外角のボール「ストライク」。2球目も外角へ「ストライク」。
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前田が審判に「遠いだろ?」とクレーム。続く3球目も外角へ。さっきと同じようなボールでしたが、
「ボール」。

前田が「ほらね? 遠いでしょ! さっきと同じボールだよ」という感じでアピールするのが絵になる。
もう内角には決して投げなさそうな感じがありあり。

そして再び外角のボールを前田が打った!! 
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三塁ライナー!!あーーあ!!

結果論ではなく、やはり前田は6回に投入すべきであったと嘆息。

 
 
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野村は7回5安打無失点で、勝利投手の権利を持っての降板。
8回、カープは2番手・ミコライオ投入。でかい!!でかすぎる!スピードガン表示は145km前後を
表示も、ものすごく速く感じられる。最後は稲葉を見事三振斬り。おおおおーーー!!
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9回、マウンドには守護神・サファテ。スピードガン表示155km近くを表示で最速156km。

はえーーーー!!見た目の感じではミコライオのほうが早く感じるのですが、スピードガン表示では10km以上もサファテが上。日本ハムは陽が三振、代打攻勢でスレッジ、二岡を送るも三者凡退。

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カープ、1ヶ月ぶりの連勝!!

我らが中東選手も、9回表、守備堅めでレフトで登場。
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打球が飛ぶことはありませんでしたが、代走、守備固めで確実に出場機会を増やしており、いずれ
くるチャンスのときに大いに頑張ってほしいと思いました。

日本ハム先発の斎藤佑樹は6回を投げ、梵のホームランの1失点でしたが、3敗目。

6回斎藤から決勝の4号ソロを放った梵選手のコメント
「塁に出ることだけを考えていたのでグラウンドを1周したのは違和感があった。
ウチの祐ちゃんもよく頑張ってくれた。」

 
 
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【投手】
(日)斎藤、谷元、乾、榊原ー鶴岡
(広)野村、ミコライオ、サファテー倉

【責任投手】
(勝)野村8試合3勝3敗
(S)サファテ18試合3敗9S
(敗)斎藤8試合4勝3敗
【本塁打】
(カープ)梵4号ソロ(6回、斎藤)
 
 
 
 
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