広商復活へ桧山監督全力

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2011年8月29日 デイリースポーツ


夏の甲子園が終わり、高校球児の次の目標は来春の選抜大会。
9月10日に開幕する秋季広島県大会に向け、新チームが各地区でリーグ戦を
戦っている。

注目は名門・広島商。

7月末に同校OBで前副部長の桧山忠監督(37)が就任し、名門復活に取り組んで
いる。

暑さ厳しい広島商のグラウンドに、桧山新監督の姿はあった。内野で選手個々に捕球
の指導をしたかと思えば、ブルペンで投手に声をかける。実戦形式の打撃練習では、
ワンプレーごとに選手に動きを教える。たえず動き回り、選手とともにグラウンドで
汗を流す。

「まずは一緒になって戦わないと、と思っています」

広島商は春夏通算43回の甲子園出場を誇る、名門中の名門。しかし2004年の夏
以来、甲子園からは遠ざかっている。今夏は49年ぶり初戦敗退という屈辱を味わっ
た。

桧山新監督は、名門再建を期待されている。責任感は十分に感じている。同時に、名
門と言われる母校で監督を務めることを、天命と受け止めている。

「こうやって監督をやらせていただくということは、“やれ”と言われているんだろ
うと思うんです。それならば思い切ってやるだけです」

桧山監督は広島商で二塁手として92年の選抜大会に出場。教えを受けたのは金光興
二監督(現法大監督)だった。亜大に進んでからは、広島商の先輩にあたる内田俊雄
監督(現拓大監督)の指導を受けた。高校、大学の計7年間、広商野球を学んできた。

呉商、尾道商で監督を務め、今年の夏の広島大会後、桑原秀範監督の後を受けて監督
に就任した。目指す野球は、広商伝統の野球だ。

「まずは基本をしっかりとして、一致団結して勝ちにいく野球です。協力、工夫をし
て、それがチーム力になる。そのためには練習量を多くするしかない。まず、できる
ことを一生懸命、手を抜かずにやるということです」

一方で、今の選手たちの気質に合わせた指導も心がけている。

「よくライオンは子どもを谷に突き落とすと言います。でも今の子は、突き落とした
ら上がってきません。高圧的でもフレンドリーでもいけないと思うんです。言うべき
ことは言いますが、頭ごなしにではいけないと思っています」

桧山監督と同じ年の碓氷直樹部長(37)と二人三脚。選手へのフォローなどに心血
を注ぐ碓氷部長は「桧山監督を男にしたい」と、言葉に力を込めた。

当面の目標となるのは秋の大会、そしてその先にある来春の選抜大会だ。しかし桧山
監督は、勝利以上に大切にしているものがある。

「高校野球というのは、強いものが勝つというだけの世界ではないと思っています。
勝つことと、人間的に成長すること、さすが広商の野球部だと言われるような選手を
育てること。この2つが目標です」

その先にこそ、名門復活があるのかもしれない。


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